今後の災害医療の課題は?

近年は災害の程度も変わりつつあります。まずゲリラ豪雨の増加、竜巻回数の増加により風水害が全国各地で増えています。爆発物を使ったテロなどもみられるようになっており予防策が求められています。さらに今は鉄道や船、飛行機それぞれの大量化、高速化が進み事故が起きた時の重大さが懸念されています。これからも大きな地震がくることは予測されていて津波の想定や今まで経験したことがないような膨大な人数の死亡者や負傷者が出ることも予測されています。また、福島第一原発の事故を踏まえ、各地の原発における備えや対策も求められています。災害直後から活動開始が可能なトレーニングを受けた災害医療を担うチーム、DMATは災害が増加すると予測されているため現在活躍する場面も増えていくことが考えられます。医師と看護師2人、業務調整員の4人で1チームが基本となり、平成17年から事業の開始が行われましたが、東日本大震災後において新たな課題が見つかっています。

まず、災害拠点病院ごとにDMATを有しておくことが重要であるという認識が広まりました。また、途切れなく救助活動が行えるような体制づくりを推進しるために2次隊、3次隊の派遣の考慮が必要では、ということ。実際に救助活動を行うDMATをサポートすることも重要であり、ロジスティック担当者の養成も全国的に広まりつつあります。災害拠点病院においても地域の病院などと定期的に災害を想定した訓練を行うことや、災害拠点病院は24時間患者の受け入れを可能とすべき、という新たな課題が見えてきています。